待ちにまったKAT-TUN再始動後初コンサート「UNION」に参加してきました。ジャニオタとして何年も前から「KAT-TUNコンサートはいいぞ」と評判を耳にしてたのですが、「Come Here」辺りから気になりはじめ、やっと行ったのが「10Ks!」というKAT-TUNとのタイミング逃しまくり。そして「10Ks!」のうわさ以上のやばさ、その後亀梨くんソロコンサートで天井知らずの芸術性とサービス精神を目の当たりにして「これはコンサートに行かない理由はない」といそいそとファンクラブに入会してこの日を首を長~くして待っていました。
水曜日のグッズ解禁あたりからワクワクするハイフンさん達の様子がTLに流れており(グッズのセンス抜群)初日の金曜日の夜には消化しきれないいくらいのレポの波。ちょっとKAT-TUNコンサートの情報量多すぎやしませんか?という戸惑いと期待で胸がすでにいっぱい。また最近とくに贔屓にさせてもらっている宇宙Six(のうちの4人)がバックにいるという情報もあり、もう会場にいったら爆発するんじゃないかなというくらいの期待をどうにか押し込んでいざ東京ドームへ。
以下、コンサートの感想と個人的みどころをまとめました。色んな意味で爆発しましたが、なんとか一命はとりとめて帰ってくることができました。
また、当方YOU&Jを全く通ってないため、デビューやその後のあれこれなんかのエモさは完全にわかってない新規からの目線でお伝えします。
全体の感想
「KAT-TUNは特効をバカみたいに使う」というKAT-TUNコンサートあるあるはよく耳にしますが、私が感じたのはKAT-TUNは演出の無駄使いがすぎる。「この演出すごくきれいだな~」と思っているとすぐ終わってまた次の演出が始まる。「こっちもすごい、もっと見ていたい」と思うとまた次にすごいのが始まる。演出の引き出しどんだけ持ってんですか!(CV:佐藤勝利くん)とずっとツッコんでた。KAT-TUN 1ドーム分の演出=若手グループ3ツアーくらいのボリューム。贅沢すぎる。いくらキャリア長いとはいえ3人だよ?もっとゆっくりやっていいんだよ?これじゃチケット代安すぎるからもう少し払うよ?(またすぐお金払いたくなるオタク)。
こうゆう位置づけのコンサートはついエモさに振りがちなのに、KAT-TUNは一切押しつけがましいエモが無い。良く練られたセトリ、技巧が過ぎる演出、アイドルが発する言葉ひとつ、それらの中から「勝手になんか感じて。感じなければそれでいいし」というスタンスが超かっこ良かったし、新規に優しかった。正直「ハイフンさんの思いもあるから疎外感を感じたらどうしよう」という不安があった。そんな中でどんなスタンスの人でもその人の深度で楽しめるコンサートを提供できる。エンターティナーとしてプロフェッショナル。私の中のスガシカオが高らかに歌ってる。
以下、個人的にグッと来たポイントをランキング形式で書いて綴っていきます。
第5位 充電期間中の位置付け
充電期間中の2年間、それぞれが精力的に個人仕事をこなし、しかもひとつひとつがしっかり結果を残して次につながっていることが良くわかった。充電完了したと思ったら容量5倍くらいに増えて戻ってきてるイメージ。
特に中丸くん、亀梨くんはソロ活動をチェックしてないと元ネタがわからない部分も多かったけど、ソロでやってきたことをうまくKAT-TUNのコンサートに入れ込んでたのがさすがだなあと。
「必要だと考え」充電期間を設けた結果、本当に必要だったんだなと思わせるくらいのパワーに変えてファンに見せる姿がまた「この人たちについていきたい」と思わせる原動力に変わっていく。充電期間まじWin-Win。
また、今後他のグループが休業などしても、ソロ活動に意味があるんだと思わせる一つのロールモデルを作り上げた功績も大きいと思う。
第4位 オープニング 君のユメ ぼくのユメ
~船員が旗を振り、チラシを配って間もなく何かが始まることを民衆に伝える。そしてせわしなく出航の準備を始める船員たち。急に空が暗くなりやがてどこからか3つの流れ星がこちらに向かってくる。
「やつらが帰ってきたぞ!!」
3つの流れ星のきらめきの中から浮かびあがるシルエット。
「行こう!一緒なら飛べるぜどこまでも!」
彼らが約束を果たしに戻ってきた。ずっとこの瞬間を待っていた。さあ行こう、出航だ!!~
きらめきの中から出てくる3人が色んな夢のかたまりのようで、まぶしくって、泣いた。
夢、希望、友情、仲間、信頼…そんな少年ジャンプにぎゅっと詰まっているような言葉を具現化したとしたら間違いなくこの瞬間の3人だ。
また彼らと旅ができる、次はどんな景色を見せてくれるんだろう。もし困難があってもきっと一緒に乗り越えていく。
そんな期待と決意が詰まったようなハイフンさんたちの歓声は、私を夢ばかり見てた子供の頃に戻らせた。
第3位 Ask your self
後半一番の盛り上がりに持ってきた再出発を象徴するこの曲。Jr.をつけずに3人だけで、己のその身体だけでやり切ったパフォーマンスは圧巻だった。後ろのビジョンの映像、高く燃え上がる炎、全てが攻撃的で彼らの覚悟を見せつけられた。「俺は前に進む。君はこのあとどうする?掴むか、離すのか。触れるか、触れないか。すべては己の心次第だ」と問いかけてくる。油断してたら振り飛ばされそうな圧。
そうか、KAT-TUNのコンサートは「戦いに行く」と表現されるのはこうゆうことか、と急に腑に落ちた。戦うくらいの気持ちで向かっていかないと彼らの熱についていけないんだ。
荒波の中必死に舵をきって前へ、前へ、と進む3人の姿は、船員が憧れる強くてたくましい船長そのものだった。
第2位 アコースティックコーナー
MCの後にゆるっと始まったアコースティックコーナー。MCで3人とファンが存分にコミュニケーションをとっていい感じに温まった空間で歌われるSMILEと4U。
「君に出会えたこと 君と笑いあえたこと どんなに時が過ぎても忘れないから」
「ありふれた言葉よりも 消えないこの思いを 世界の中心から 送りたいんだ」
ゆったりとした曲調、穏やかな笑顔をたたえながら優しく歌う3人とファン。お互いがお互いを思って伝え合う、このゆるやかで、でも愛おしい空間に私はずっと浸っていたかった。やさしさの波のなかでゆらゆらと漂っていたかった。後半全部これが良いと思ったくらいに心地良い時間。
なんだ、KAT-TUNの真価って、本当の芯のところってこれなんだなって。攻撃的なサウンド、迫力のある特効、そうゆうのは武器としてしっかり持っているけど、本質のところは3人とそのファンとそこにある温かくてちょっとくすぐったい確かな思い、これが本当のKAT-TUNの魅力なんだろうなと。そう感じて目を閉じ……いや、しっかり3人の綺麗な顔を見てた。
第1位 ファンとの関係性
KAT-TUNもファンもお互いに対して当たりが強い!当たりが強いんじゃ!(CV:ノブ)
お互いほんと容赦なく言う。でもそれは全然嫌な感じじゃなくて、長年付き合ってる恋人同士がお互いにけなし合ってるみたいな。でも信頼関係の上で言ってるってわかるから、傍からみると「あんたたち仲いいね~」ってなるやつ。でイチ友人の私からすると「この2人に幸せな未来が待ってるといいな」と心の中で応援してる。なんかね、もうね、幸せになってほしい!というかきっとなる!
このコンサートでつくづく思いました。私はKAT-TUNコンサートのスタッフになりたい。
海賊船のスタッフになってハイフンをお座席まで案内したい
特効でおおー!ってなってるハイフンをみてニヤニヤしたい
タイムキーパーになって「(3人ともMC長すぎ、ヤバイ)」って焦りたい
とにかくKAT-TUNとハイフンの関係が愛おしくなってしまって、中に入るんじゃなくて見守っていたいモードになってる。
いままでそこそこジャニーズのコンサートを見てきたけど、この関係性が作れるアイドルはそうそういないから文化財として見守りたい。ジャニーズの宝。
その他
中丸くんのボイパがもうボイパの域を超えててシンセサイザーになってた件。上田くんのピアノもめちゃくちゃ上手でドームのあの空間をピアノ+ボイパ+歌声で聴かせられるKAT-TUN強すぎ。ちょっと、ブルーノートとかでその構成でミニコンサートやってくれませんか。お酒片手にゆったり聞き惚れたい。あと、中丸くんのボイパのみでクラブイベント開催したい。中丸くん死んじゃうけど。
まとめ
私が触れた生のKAT-TUNは色々な意味でスペシャルなことが多くて、いつも想像の何倍もの幸福感をもって会場を後にしている。だからこそ今度の通常営業に戻ったツアーでどんな景色を見せてくれるのか楽しみでしょうがない。
これは勝手な考えだけど、3人には「ファンのため」「君たちがいるから」という姿勢で続けて欲しくないなあと思った。ファンは3人が「自分のために」やりたいことをやっている中での「帰る場所、安心できる場所」であって、ファンがいること、ファンといることが彼らの目的になってないといいな。
というのも、3人とも口では「一緒に」「側にいて」というけど、あんまりファンの事見てないなあと思ったんです。良い意味で。それぞれが自分の中に大事にしたいもの、守りたいものやプライドがあって、その無くしたくないものの延長線上にファンがいる。だからファンを大事にする。ファンもそれが良くわかってるから、ハイフンさんはつまらないことで炎上したり、アイドルの顔に泥を塗ったりしない。つまりは本当の意味での信頼関係が築けていると思う。
演出云々も語りたいことは沢山あったのですが(カトゥネット高丸大好きだし、ハートビートクラブおしゃれだし、アンコとかダブルアンコとかトリプルアンコとか!)、数日経ってずっと印象に残っているのは3人+ハイフンが作り出すあの空間のことでした。
これからもコンサートスタッフになる妄想をしながら、その空間にお邪魔させていただきたいと思います。
素晴らしいステージをありがとうございました!