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約束した場所で君に~Kis-My-Ft2コンサート「Yummy!!」レポ

Kis-My-Ft2のコンサートツアー2018「Yummy!!」の西武ドーム3日目、オーラスに参加してきました!楽しかったり、大人の色気に頭を抱えたり、ちょっとだけ思うところがあったり…。そんな思い出をこちらにレポという形で残したいと思います。

 

はじめに

彼らのコンサートが好きで2011年のデビューコンサートから2015年のKIS-MY-WORLDまで5年連続で参加していました。その後、色々あり(主にチケットが取れなかった)今回は3年ぶりのキスマイコンサートでした。楽曲レベルの高さが好き。作りこまれた音楽に匹敵する7人のパフォーマンスレベルの高さが好き。7人の作り出すディスコティックな空間で音に身を任せて踊るのが好き。ちょっとやんちゃなところも好き。そんな偏った嗜好を持つ他担が「ちょっと現場に顔をだしてなんか言ってるよ」くらいのテンションで読んでくれたらうれしいです。

 

全体の感想

楽しい、かっこいい、楽しい、かっこいいのエンドレスサンドイッチセトリに感情が休む暇がなくて大変!どこからどこまでが「Yummy‼」なのか全然わかんないけど、1曲1曲がかっこいいし楽しいからまあいっか!ってなる。私が今まで入ったキスマイのコンサートはテーマ性を軸に入れていることが多く、それゆえにテーマからはみ出るコーナーがあるとブレを感じることもあったんだけど、今回はエンターテイメントに終始しているところが、逆に彼らの持ち合わせている技術や表現力を際立たせていました。SMAP先輩の方向性に似ているのかな~なんてうっすら思ったり。

 

そして「うわ!めちゃくちゃレベル上がってる!」久しぶりに見たキスマイを見てその進化に驚きました。特に舞祭組の4人。千賀くんは目の表現が深くなっている。二階堂くんは大人の色気が増してた。横尾くんは以前より前に出るようになった。宮田くんは心からの笑顔が見れてうれしいかわいい。以前の私は「舞祭組の4人が個性を魅力に変えられたらキスマイはもっと良くなる」とずっと思っていたんだけど、今回それが思い違いだった事を知りました。そう、知ってしまったのです。藤北玉というバケモノの存在を。

舞祭組がこれだけレベルアップしていたら藤北玉との距離も近くなるかなと思いきやところがどっこい。藤北玉もレベルアップしてるから差が埋まらない。魅力と努力の権化みたいな3人が同じグループにいることは、一方で頼もしいことであり、一方で恐怖だなと。私が舞祭組メンバーだったら心折れる。キスマイというグループに藤北玉がいるのってすごく幸せな不幸。この不幸な物語を乗せた船はこれからどこに向かうのか。それも彼らを彩る物語の一つなのかなと思います。

 

ここからは感想をランキング形式でお伝えします。ネタバレも含みますので、嫌な方はページをお戻りください。

第4位 玉森裕太という奇跡

「無垢」

意味:

煩悩のけがれを離れて、清浄であること。けがれがなく純真なこと。うぶなこと。また、そのさま。 

 

何ものにも染まらず、影響されず、ただ「玉森裕太」としてそこに存在する。その純粋な光の動きに人々は魅了され、崇め、その奇跡をもっと見たいと願う。一方で、影響する対象によって有彩色にも無彩色にも無限に変化を続ける存在。

眩しかった。ただただ、そこにいる「玉森裕太」という存在が眩しかった。こんなアイドルをいままで見たことがない。技術とかスキルとかを超越した唯一無二の存在感。そして彼を輝かせているのは彼自身でもあるが、周りにいるメンバーでもある。「コンサートはただの人間を神格化する場所」と言っていたのは某二宮氏ですが、今までみたアイドルの中で最も神に近いと感じた。あの方は御利益あるわ、絶対

 

第3位 北山×藤ヶ谷 REAL ME

「FIRE!!」でドームに阿鼻叫喚の地響きを起こした災害シンメ・藤北。今回もやってくれました。しかも「FIRE‼」を軽くしのぐレベルでオタクを殺しにきました。これを見た後は頭がくらくらして何も考えられないし、足がガクガクして立てないしで、気づいたら次の曲(舞祭組)終わってました(すまん)。

 

~シンメ殺しの法則~

その①「メンステとバクステにそれぞれ登場し、向き合いながら踊る」

その②「少しずつ近づいていきセンステで合流」

その③「なかなか視線が合わない」

その④「急に身体に触れる、離す、触れる、離す。からの恋人つなぎ」

 

はい、ここまであなたのお気に入りシンメで想像してみて?ほら?死ぬでしょ?これでもう十分殺傷能力あるでしょ?

それなのにですよ。すでに虫の息のオタクを確実に最後まで仕留める天才演出がこのあと続いちゃうんですよ。ハリケーンです。大災害です。

 

~シンメ厨の息の根を止める方法~

その⑤「1人はバケツから白のペンキを掬い取り、もう一人は黒のペンキを掬い取る」

その⑥「目の前出された相手の腕にペンキの付いた指先を添わせる」

その⑦「もう一人も同じように相手の腕にペンキの付いた指先を添わせる」

その⑧「相手の色がついた腕に自分の色を重ねて塗る」

 

“お前の腕に俺の色がついた”プレイに加え“お前と俺の色が混じった”プレイまで御馳走になってちょっともう……ムリ。キャパオーバーです(バタリ)。

 

多分、藤北ってアンドロギュノスだと思うんですよ。ギリシャ神話の話なんですけど(唐突)。

昔、人間は両性具有の完全体だったけど、それでは神々に匹敵するほど力があるからエロス(神様)が半分に切って不完全にしちゃうんです。2つ分かれた人間は自分の半身を求めるってやつでして。これ男×女に分かれるパターンもあれば男×男、女×女もありまして。全く別の個性を持つ不完全なアンドロギュノス(藤&北)が、二人でいることで完全体として力を最大限に発揮できる。そんな気がしませんか。自分でも何を言っているのかわからなくなってきました。

 

ここのコーナーは藤ヶ谷君ソロのToxxxicから殺傷能力の高すぎる演出が立て続け。該当担の屍がゴロゴロを転がってる激戦地ゾーン(海人担とのえる担の死体も見えた)。何とか死線を超えて生き残ったら最後に大災害(REAL ME/北山×藤ヶ谷)が待っているというまさにDead or Alive

 

第2位 蜃気楼

私が勝手に「V6演出」と呼んでる花道×椅子×大人のバラード。来ました。ついにキスマイもV6演出が似合う大人の男性に。しかも、花道が十字にせりあがるというおまけ付きです。これがまた良かった!ちょうど外が薄暗くなってくるころにアリーナの中央にうっすらと浮かび上がる7人。白い椅子に各々座っている。

「色あせてくフラッシュバック 両手で抱き留め あぁ 消えないで消えないで 身勝手に」

白い衣装をはためかせながら、のびやかに、切なげに踊る7人の姿がまさに蜃気楼のように今にも消えてしまいそうで。

また、ひとりひとり踊り方のクセが違うのが、陽炎のように風景に変化を与えていた。切なくかみしめるように。儚く消えてしまいそうに。力強く何かを残す様に。妖艶にあざ笑うかのように。

 

特に千賀君のダンスが印象的でした。足の先から体幹を通って指先まで。感情が身体を急速に行き交っているような。コントロールできない想いに身を任せてるような。そんな全身表現がとても美しかった。千賀君はロッキンやヒップホップのイメージが強いけど、どこかでコンテンポラリーを見てみたい。きっと似合う。

 

最後に椅子にキスする北山くんは反則中の反則。

しかも次の曲がFlamingo。ひれ伏すしかない。

 

第1位 Break The Chains~FREEZE

 

キスマイの真骨頂。こういうキスマイが見たくてお金払ってチケットを買ったし、埼玉まで来ました。重低音から始まる攻撃的なラップ。ベルトコンベアーで移動しながら腰を落とし、悪い顔して歌うキスマイがとにかく、とにかく恰好よかった。

「FIRE BEAT」や「hair」が大好きな人間なので、代わる代わるオラオラするキスマイに心が躍らないわけがない。

ベルトコンベアーが斜めになっているのが画期的すぎた。ベルトコンベアーが前後、上下だけだと「メイン」「サブ」の2通りしか生まれないのに、斜めにすることで「後ろにいく」ではなく「上がる」動きに変わる。つまり全員が常に主役でいられるし、どの角度から見ても、全員がメインになれるあの配置は画期的。人数が多いキスマイだからこそ映える機構。最高。あれは6人以上グループの皆さんに積極的に取り入れてほしい!

あとあの変態衣装ね。カラスの化身玉森裕太の白い肌とうっすらと割れた胸筋腹筋に伝う汗のエロさといったら。7人のビースト、悪魔の使いが人間の姿になってこの世にイタズラをしに来たんだよね、きっと。

 

ここからセンステに移動しながらFREEZEで炎バーンバーンまでは、ジャニーズのステージじゃなかった。ブロードウェイだし、ディズニーの悪役登場の一幕だし、このコーナーだけでスピンオフやろう。できればFREEZEは氷の世界を表現して、彼らの踊りで街や人を次々と凍らせていく演出でお願いします(アナ雪の極悪バージョンをイメージ)。曲の途中に入る「パリーン!」音がすごい良いアクセントなので、凍らせた世界を最後に割って天上界に帰る流れでどうでしょうか。

 これ。最高。

 

最後に

 

デビュー7年を超えてなお、彼らを悩ませるものは何なのか。

彼らの自信を脅かすものは何なのか。

特に終盤~アンコールにかけて。ファンとコミュニケーションが取れる外周客席回りは、ファンとアイドルのハピネス空間のはずなのに、心から楽しそうにしているメンバーが少ないことが印象的でした。アンコールの「感じるままに輝いて」でも何か自分の中にある思いを噛み締めるような表情で歌うメンバーたち。

北山くんが言った「まだまだ伸びしろがある」という言葉の裏には、現状に納得していない彼らの心情が透けて見えた気がしました。あんなにすごいパフォーマンスをするのに、コンサート全体にどこか不安定さが漂うのは、そんな彼らの心のブレがもたらすものでしょうか。

 

どっちでもいいと思うんです。かっこいいに振っても、親しみやすいに振っても。どっちもできる実力が彼らにはあるし、覚悟さえ決めればもっともっとすごいステージができる。

 

ファンはタレントに似る。タレントが迷うとファンも迷う。タレントが決めればファンも決める。

全員進もうとしている、それはひしひしと伝わってくる。しかし、その先に見えている景色は同じだろうか。7×7の絆で繋がったロープを互いに引っ張りあってはいないか。

二階堂くんの「ずっと7人でいたい」という発言。7人でいるためにはこのままではいけないことをきっとわかっている。そしていま、何をすべきなのか。彼らなら見つけられると信じている。

 

回りを見ずに自分自身を見てほしい。そして外ではなく上を見てほしい。

「いつか約束したあの場所」は少なくとも此処ではないし、このキスマイではない。

変化を遂げたキスマイが描く場所で、その変化を乗り越えたキスマイファンが見たものが「あの場所」になるのではないでしょうか。

 

私は彼らのステージが好きです。これからも見ていきたい。だから、いっぱいの感謝といっぱいの期待を込めて。変わった7人に、彼らが目指す場所で会える日を、心から楽しみにしています。

 

おまけ

北山くんの「7人て色々難しくて、3人や4人などいろいろと形を変えて模索している」発言。

確かに見るほうも7人は流石に全員追えないし、群舞も全員がフロントになれないからどうしてもこぼれるメンバーがいて難しいな~と感じてます。

素人意見ですが、メンバーがメンバーをプロデュースする企画なんてどうでしょう?

メンバーの魅力はメンバーが一番わかっているはず!という予想のもと「俺が思うアイツの一番かっこいい姿」を見れたら、こちらとしては新しい魅力を知れるだけでなく、コンビ萌えを一緒に享受できるという一石二鳥な企画なのですが!Avexさーん!