泣いて笑って夢見る明日

嵐、宇宙Six、A.B.C-Zを中心としたJ事務所のコンサート、舞台活動のレポとオタ活情報

いっそもう全部愛してこう~A.B.C-Z Love Battle Tour レポ

A.B.C-Zのコンサートの魅力とは?と聞かれたら真っ先に「多幸感」だと答える。好きなアーティストのコンサートに行って幸せな気持ちになるのは当たり前だと思うかもしれないけど、A.B.C-Zの多幸感はそうではない。会場にいるありとあらゆる人間、A.B.C-Zのファンであろうがなかろうが、連れてこられたお父さんも関わったスタッフさんも。その空間にいる全員が笑顔になる。A.B.C-Zのコンサートは現実に存在するユートピア。

特に毎回実感するのはA.B.C-Z、ポニーキャニオンをはじめとする運営、そしてファンで創り上げられるトライアングルが全方向において相思相愛。運営もA.B.C-Zのことが大好きで、ファンのことを信頼しているから丁寧かつ大胆な制作企画を出してくる。ファンはその期待に全力で答える。それらの行動を最大限に褒めて伸ばして優しく抱きしめてくれるA.B.C-Z。居心地が良い空間だなあとコンサートに行くたびに感じている。

コンサートのクオリティもハイレベル。パフォーマンスにブレが殆どないから見る側が余計な事を想像する隙間を限界まで少なくしてくれる。たまにある「好きだけどここはちょっと」「今回のセトリ/演出いまいち」みたいなことがA.B.C-Zは少ない(無いとは言わない)。良質なエンターティメントを堪能し、幸福感にあふれた楽曲を全身に浴び、A.B.C-Zからの愛でおなか一杯になる。A.B.C-Zのファンじゃなくても「楽しかった」「幸せになった」と思えることが彼らの一番の魅力だ。

今回のコンサートのテーマは「Love Battle Tour」。ほぼ全公演がホール会場で行われた。DVDに収録されたのも東京国際フォーラムでの公演。2019年1月30日に発売されたコンサートDVDを改めて見て、このホールという空間で行われた「愛の戦い」がとてつもなく濃く、優しく、美しいものであったので覚書としてここに残す。

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はじめに

ドームの魔術師はKAT-TUN、アリーナの魔術師はV6、ホールの魔術師はA.B.C-Zである(100%主観)。何でもない市民ホールがA.B.C-Zの手にかかるとまるで異世界に紛れ込んだかのように目まぐるしく表情を変える。これは一種のトリップ体験だ。

豪華なセットや舞台機構に頼ることなく限られた演出資源の中で空間を変化させるのがA.B.C-Zのすごいところ。A.B.C-Zのコンサートはそこまで潤沢な資金が用意されてるわけではない。これは嵐をみているので分かる。多分若手デビュー組はみんなそんなに変わらないんじゃないかな。その限られた予算の中で求める空間を作り出すために、とにかく隅々まで考えられている。楽曲の細かい部分の作りこみ、振付の特性をこれでもかと利用する。そこに照明、レーザー、小道具で色を加えチームでまとめ上げていく。そのパワーとこだわりがえげつない。

A.B.C-Zは驚くほど沢山の良曲をもっているので1曲1曲の楽曲が持つ力がすごくて。そこに気持ち悪いくらいに練りこまれた振付を上乗せされる。計算されつくしたレーザーや照明で表面を固められて、最後に本人たちの魅力がトッピングされる。

うにいくら蟹鮪帆立に金粉かけた海鮮丼が出てきたと思ったら、食べ終わる前に最高級シャトーブリアンフォアグラ載せキャビア添えの皿がでてくる、みたいな。だからA.B.C-Zのコンサートってめっちゃ疲れるんですよ。あとこんな感じで五感を揺さぶられまくるから情報が消化できずに終わる。情報過多。終演後に「あれは一体何だったんだ?」って我に返る。だから1日に2回見るのはあまりオススメしません。脳がやられる。

特にここ最近は空間演出能力がものすごい勢いで進化している。追加公演の横アリのみ登場した会場全体を銀河空間に仕立ててその星空をA.B.C-Zスターライン号が走っていく演出は生涯記憶に残るであろう美しさだった。ファンのペンライトが銀河の星になるという発想に完敗。(2019年3月17日発売のシングル「Black Suger」の特典に入ってます)

また、このLove Battle Tourのブルーレイ/DVDはホール公演の収録のため画面にファンがほとんど映り込まない。映り込まないよう意識して編集されているように思える。オタクの顔面じゃなくてパフォーマンスがじっくりみたい派にも優しい仕様です。

ここから先はネタバレを含む、印象に残った曲演出のレポになります。

 

花言葉

1曲目からはっしーに「愛してるよ♡」って言われた♡とホヤホヤしてたら、えっ?最年長と最年少がチューしました?!?!?!?!?え???ちょっと何?裏でいったい何があった?BのL的な展開からのとか気分が高揚してとかじゃなくて登場早々どうした?!ネタじゃなくてそれがさも当たり前かのように自然にチュッ(口)ってしてた…ラブバトルツアーってそうゆうこと?男女年齢関係なくワールドピースフルハートフルフォーエバー的な?好きなものにチューするのは当たり前だよね、みたいな?ジョンとヨーコか!オールニードイズラブか!

花言葉、何万回も聞いてるけど改めて良い曲だなあ。

Burnハート~Steal Your Lips

天才

30歳前後の男前がブラックスーツに乱れ髪でマイクスタンド前で踊る。全世界のオタクが好きな奴キタコレ。そしてソロダンス過剰発生。大サビで全員舞台上に散らばってフリーダンス。スキルがある人にしかできない。ソファー、階段、バーカウンター、街灯…。小道具の特性を存分に生かし、全身を使ってリズムを奏でる躍動感。目が、目が足りない!

五関様の首筋に光る汗…はらりと目元にかかる前髪、「…your lips…(ウインク)」もう!いっそのこと!殺して!!

ペルソナゲーム

通称「五関レーザー」がその実力を存分に発揮。五関様のレーザーはただ大量に出すだけじゃなくて色のチョイスや動きが美しく切ない。多色使いも少なめ。五関様のダンスによく似ている。レーザーにも人間性が出る。振付に合わせてピンスポとレーザーがソロパートのメンバーを射抜いていくのが痺れる。

ツカズハナレズ

「きみと僕は友達」

「きみと僕はライバル」

「ずっとツカズハナレズ」

ふみとつ(河合郁人&戸塚祥太)が向かい合いながら歌うこのシーンに泣かない人いる?いや、いない(倒置法)。河合くんには辰巳くん、戸塚くんには薮くんとそれぞれ親友がいる。でも初めからいままでなぜかずっと隣にいた2人。それこそ付かず離れずに20年近く歩んてきた2人。世のジャニーズにはたくさんのシンメがいるけどこんなにお互いに淡泊で、なのに空気のようにいつもそこに相手がいて何も言わなくても何となくわかる。ふみとつフォーエバー。

好きなんだ…

A.B.C-Zに「好きなんだ!」と言われまくる神曲。ここからA.B.C-Zの頭おかしいコーナーが始まって最高に愛おしい。普段は穏やかでクールな戸塚さんが一生懸命アイドルっぽいことをしてるのがむず痒いかわいい。塚田僚一作詞の頭おかしいラップパートもほんとバカ。好き。急なごせ子(五関くんの持ちキャラ)乱入で安室ちゃんのMVパロディが流れる(笑)世代な!(笑)そんなトンチキMVをバックに当たり前のように決め顔で歌うA.B.C-Zは頭がおかしい。それでも3人越しに見える国際フォーラムの客席の景色は愛しかない。暖かい空間。

One More Kiss

好きなんだ…からのOne More Kiss!このおしゃれで爽やかでキラキラした曲をトンチキのあとに持ってくる荒業!「好きなんだ…」で愛情たっぷり貰って笑顔に溢れる国際フォーラムに注がれるOne More Kissはまるでティンカーベルの粉。もう空すらも飛べそうな気がしてきた。

One More Kissは西寺郷太さんがいつか憧れの少年隊に歌ってほしいと何十年も前から温めてた大切な曲。錦織さんとの縁もありA.B.C-Zにならと提供してくれた最高にエモくてメロディが美しい良曲だよ。コンサートのオープニングにもフィナーレにも使える心躍るメロディを、コンサート中盤のちょっとした場所に持ってきちゃうA.B.C-Zつよい。

はらはらひらふる(ペンライトコーナー)

A.B.C-Zが褒め上手すぎてこちらの気分が良くなる名物コーナー。客席みんなが一体となって空間を彩っていく景色は何度見ても美しい。

トリプルラッキー(振付/メロディ先生登場)

めちゃくちゃ可愛い曲だけど頭おかしいのは塚ちゃんだけじゃなくてA.B.C-Z全員だということがよくわかる曲。

「お尻で自転車の後輪をとめる」

「メンバーの私物パンツ(ボクサー)を塚ちゃんが履いてこっそり戻す」

「メンバーの私物歯ブラシを塚ちゃんが勝手に使って戻す」

など公演ごとに想像を絶する罰ゲームが繰り広げられるコーナー。トンチキ慣れした百戦錬磨のえび担も絶句するくらい想像の斜め上にいく。事実は小説より奇なり。

コンサートDVDの初回盤には全公演の罰ゲームコーナーが収録されてるから気分が滅入った時のカンフル剤としてオススメ。小さなことは気にならない寛大な心になれるよ。

Forget How To Forget

「愛し続けた人の忘れ方 忘れてしまった」

「きみのいない世界があるのなら 連れ去ってくれ 砂の嵐のように」

本編最後に歌われるこの曲。まるで沼に転がり落ちたオタクの沼底からの雄叫びのよう。出会わなかった頃に戻れるなら。でも愛してしまったあなたのことを。オタクって後悔と幸せを背中合わせで生きてるような人種じゃないですか。それでももう沼からは抜けだせない。忘れ方を忘れてしまったから。

おわりに

「ペイ・フォワード」という言葉がある。人から受けた優しさを他の人に同じように優しくすることで、親切がつながっていくという連鎖のことだ。A.B.C-Zを取り囲むユートピアはこのペイ・フォワードの繋がりで形成されていると感じている。

ファンはアーティストが作っていくものである。A.B.C-Zがファンを全力で愛してくれるからファンはその愛をA.B.C-Zはもちろん回りの人にも分けようとする。アイドルとして人気を得るためには熱狂的に応援をするファンが必要かもしれない。でもそうゆう人気は数年で移り変わっていくのが常であって。私はいつもそこにいて確かな実力と溢れんばかりの愛を届けてくれるA.B.C-Zを5年も10年も見ていきたいと思うし、A.B.C-Zファンはそうゆう気概の人が多いイメージがある。だから静かに、熱く、応援する。沢山の愛をくれた彼らにいつかこのペイ・フォワードが届くことを願って。

今年のコンサートも沢山の人が幸せに包まれますように(やる前提)。

追伸

Love Battle Tourの円盤は絶賛発売中。買ってね。(宣伝)

A.B.C-Z 2018 Love Battle Tour(Blu-ray通常盤)(特典なし)

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 ニューシングル「Black Suger」は3月27日発売!横浜アリーナ公演のダイジェストが入る初回Bがおすすめ。買ってね。(宣伝)

【早期購入特典あり】Black Sugar(初回限定盤A)(スペシャルフォト(L版サイズ)付き)

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【早期購入特典あり】Black Sugar(初回限定盤B)(ステッカーシート付き)

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セットリスト

花言葉
Rock with U
3.テレパシーOne!Two!
4.ずっとLOVE

(ムービー)

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5.Burn ハート
6.Steal Your Lips
7.Like A Blow
8.ペルソナゲーム

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9.Get up!
10.リメンバー
11.A.B.C-Z LOVE
12.DESTRUCTION!!

MC

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13.街角
14.ツカズハナレズ
15.明日の為に僕がいる
16.Daybreaker
17.A.B.C-Z
18.誰のものでもないこの道を

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19.好きなんだ
20.One More Kiss
21.はらはらひらふる(ペンライト)
22.トリプルラッキー

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(裸ムービー)
23.Future Light
24.Moonlight walker
25.終電を超えて〜Christmas Night
26.Forget How To Forget

アンコール

27.忘年会!BOU!NEN!KAI!
28.Freedom
29.Rebooot!!