「指定席と立見席って同じ値段なの?」「直前まで立ち見かどうかわからないの?」
ジャニオタ以外の人には大抵驚かれるこの事実。そう。ジャニーズは最前列も最後列も立ち見もチケット代金は同じ。さらに公演の数日前まで自分の椅子が用意されているかどうかわからない。さすがジャニーズエンターティメント。
公演数日前にデジタルチケットが届き画面を見たらまさかの「立見」。びっくりですよ。用意されたのは座席じゃなくてスペースかい!っていう。
でもちょっと待って。その立ち見のチケット、考えようによっては案外悪くないかもしれません。このブログでは横浜アリーナの立見席に関する情報をまとめました。お手元のその立見チケット、せっかくなので最大限に生かしてみませんか。
- はじめに
- デジタルチケット到着
- 当日の流れ
- 整理番号から予測する自分の立ち見エリアとブロック内順序
- 見やすい場所取りについて
- 当日の持ち物
- 自担ロックオンタイプのあなたにおすすめしたい立見1列目
- 最後に
はじめに
この情報は2018~2019の間、ジャニーズの横浜アリーナコンサートの立見席にデジタルチケットを使用して4回入った経験からまとめています。あくまで最近のジャニーズのデジタルチケットを使用した立見席の内容であり、いつやり方が変わってもおかしくないことをご了承ください。実際にジャニーズではないアーティストのコンサートでは全く違う方法で立見席の誘導をしていました。
それでも、未知のベールに包まれがちな立見席を楽しむためのひとつの目安として読んでいただければ幸いです。
デジタルチケット到着
デジタルチケットは公演の1週間~3日前にメールで届きます。メールが来なくてもファンクラブの会員ページにログインすれば見ることができます。
この時にデジタルチケットに「立見入場整理番号 ●●●番」と書かれていたら、おめでとうございます。あなたのチケットは立見席です。
(実際の画面はこんな感じ)
この時に注意しないといけないのは集合時間。立見席は座席が無いのでどこで見るかは早い者勝ち。つまり集合時間にいないと順番が抜かされて見えにくい場所になってしまいます。
以前はデジタルチケットに「集合時間」が書いてあったのですが、ここ最近は集合時間が書かれないようになりました。では何時に行ったらいいのか。答えは「開場時間まで」です。開場時間になったら整理番号が早い人から順次会場内に誘導されます。誘導されたあとは自分の番号通りに入れることはほとんどありません。開場時間までに集合場所にいくようにしましょう。
デジタルチケットに慣れていない人は、事前にこちらのデジチケガイドを読んでおくことをオススメします。
当日の流れ
①集合場所にいく
集合場所は横浜アリーナ入場口に向かって左沿いに歩いて行った先にある駐車場です。セブンイレブンを過ぎたら建物沿いに右に曲がると集合場所のプレートを持ったスタッフさんがいます。
②自分の整理番号の整列場所を探す
整理番号ごとに複数のブロックに整列エリアが分かれています。柵の前に該当の整理番号が貼ってあるので自分の番号があるエリアにむかいます。
(イメージ)
③整理番号順に整列する
ブロックの中で整理番号順に整列します。並んでる人に声をかけて番号を聞くか、「●●番なんですが…」と自分の番号を伝えて入れてもらいます。ここは完全にファン同士のコミュニケーションなのでコミュ障の人はがんばりどころ。よっぽどでなければみんな優しく教えてくれます。
ここのポイントは整理番号は人数ごとではなくデジチケごとということ。例えば「003」という整理番号を持っていたとします。もし001が2連、002が4連だった場合、003のチケットは7人目ということになります。整理番号の数と見た目の人数が違うのでご注意ください。
④開場時間が来たら番号ごとに移動開始
大きく分けて全部で4ブロックあります。誘導される時間の目安は以下の通り(状況により時間は変わります)。
1ブロック目:開場から10分後
2ブロック目:開場から15分後
3ブロック目:開場から20分後
4ブロック目:開場から25分後
誘導されるまではそのまま駐車場に待機。もしどうしても集合に遅れてしまった場合も誘導されていなければ整理番号列に入れます。誘導は整理番号の早いブロックから行われます。
⑤階段の上で待機
駐車場から階段を上って、横浜アリーナ2階の外通路で待機。そして恐らくスタッフさんの目分量でブロックを2~5くらいに分けられます。この時に「この後、デジタルチケットの読み取りがあるので画面を開いておくこと」「荷物チェックがあるのでカバンを開けやすい状態にすること」とアナウンスがあります。
⑥チケット発券
まず、デジタルチケットをスタッフさんに見せて整理番号の確認。番号が前後している場合はここで整列しなおします。立見専用入口から会場内に入り、読み取り機にQRコードをかざします。出てきた紙チケットを受け取ると荷物チェックを行い、また同じ順番に並びます。
デジチケに書かれているのは「ブロック名」と「番号」。ここでようやく自分の立見ブロックが判明。ブロック、番号による立ち位置の目安については追ってご紹介します。
(発券される紙チケ)
⑦入場
ある程度の人数の発券が終了したらスタッフさんの誘導でブロック入口のドアまで整列したまま誘導されます(30人前後)。開場しているのでロビーには指定席のお客さんがたくさん。その中でバスツアーのように誘導されながらゾロゾロと歩いていくのはなかなか恥ずかしい。できれば知り合いに会いたくない瞬間。
ブロック入口に到着したら通路に整列し、スタッフさんの注意事項を聞きます。
・通路に白線で囲われているエリアがあるのでその枠内で見ること。決してはみ出さないように
・ブロック内の白線エリア内であればどこで見てもよい
・並んでいる順番で入場する。危ないので中で走らないこと
沢山のオタクが行き来する通路で大声で説明される。やっぱり恥ずかしい。
⑧場所取り
ブロックの入口で一人ずつ紙チケを確認して順番に中に入りそこからは放牧です。場所取りタイムスタート。中に入った後はブロック内白線の内側であればどこに立ってもOK。通路前やPA卓後ろは立見禁止エリアになっています。場所取りのコツについても追ってご紹介します。
ブロックを超えての場所取りはできません。ブロック間には通れないように柵があります。
⑨開演まで待機
開演までは荷物を寛げたり、その場で座ったりして待機。立ち見は通路上にありますが、通路が広いので白線の内側にいる分には通行人の邪魔にはなりません。同じブロックにいる人達と協力しながら床に荷物を置きましょう。
遅くとも開演の20分前には場所取りが終わっているので、友人と一緒の場合は交代でトイレに行ったり飲み物を買ったりすることができます。ただ開演の20分前だとトイレは混んでいるのでできれば駐車場に集合する前に済ませておくのがベスト。
⑩開演
さあ、思う存分楽しみましょう!
(おまけ)
開場時間に間に合わなかった時
どうしても開場時間に集合場所に行けなかった時。すでに自分の整理番号が誘導されている場合はスタッフさんに伝えるとデジチケ読み取り口近くのスペースを案内されるのでそこで待機します。現在入場しているグループがひと段落すると、遅刻組がまとめて入場、そしてその後に時間通りの組が入場、というように随時遅刻組を途中入場させてくれているようです。「早い整理番号だけど開場時間に間に合わなかったから一番最後になった」ということはなさそうですが、案内が後ろになることには変わらないのでできるだけ時間通りに集合しましょう。
整理番号から予測する自分の立ち見エリアとブロック内順序
横浜アリーナの場合は整理番号である程度のブロック位置を予想することができます。
ブロックの入場順
ジャニーズがよく使う横浜アリーナAパターンの舞台配置図です。このパターンの場合は図にあるようにABCDブロックの後ろに立見席が作られます。そして多くの場合D→A→C→Bブロックの順番に入場します。これは立ち見の入場口がBブロックの近くにあるからです。スムーズに入場するために入場口から遠いブロックを先に誘導していると思われます。
収容人数
次に各ブロックの立見収容人数を見てみましょう。立見エリアは座席の後ろに2列です。つまり「ブロックごとの横の座席数×2」が各ブロック収容人数の目安になります。実際にはつぶれがあるのでこの人数よりも少なくなります。
Aブロック 65席×2列=130人
Bブロック 86席×2列=172人
Cブロック 86席×2列=172人
Dブロック 65席×2列=130人
仮設定で予測する整理番号別の位置目安
上記①②の情報を元に整理番号ごとの位置を仮定すると以下のようになります。
条件1)ステージパターンA
条件2)開放している立見がABCDブロックのみ
条件3)全座席の後ろに立見エリアがある(つぶれがない)
条件4)全部のチケットが2連
整理番号 | ブロック | 列 |
1~32 | Dブロック | 1列目 |
33~65 | 2列目 | |
66~98 | Aブロック | 1列目 |
99~130 | 2列目 | |
131~174 | Cブロック | 1列目 |
175~217 | 2列目 | |
218~260 | Bブロック | 1列目 |
261~304 | 2列目 |
これはあくまで目安の出し方であって実際は当日券の販売枚数、連番枚数、座席のつぶれなどによって変動します。何が言いたいかというと「整理番号が早い=前で見れる」ではないということです。1~30番までは1列目で見れる可能性が非常に高いですが、それ以降の番号は当日の状況によりまちまちです。後ろの方の整理番号でもがっかりしないで。遅く誘導されるBCブロックはメインステージが正面から見れる良位置だと思います。
整理番号にアルファベットがある場合
整理番号に「G」などの表記がついていることがあります。一般発売のチケットに多いようですがファンクラブのデジタルチケットにもついていることがあるようです。
アルファベット番号の方は「一番最後に一つのブロックにまとめて入場する」または「各ブロックの後ろに少人数ごとに分割して入る」 のパターンを見ました。どちらにせよブロックに入る順番は最後の方でした。
実績からみる座席位置
参考までに実際にどの番号でどの辺りだったのかをお伝えします。あくまで私個人の経験になります。
30番代=Dブロック1列目
120番代=Cブロック2列目
170番代=Bブロック1列目
190番代=Bブロック1列目
見やすい場所取りについて
オススメその1 通路横またはブロックの切れ目
まず狙うのが通路横またはブロックの切れ目。角度によって視界被りなしでステージを見ることができる好位置です。そしてブロック内に何か所があるのでそこまで早い番号でなくても狙いやすい。まず、自分がメインステージ、センターステージ、バックステージ、どれを見たいのか決めます。全部は無理です。1つだけ決めてください。そしてブロックが分かった時点でそのブロックから見える位置はどこなのか確認します。
例えばDブロックの場合は図のようにどちらをメインにするかで通路の左右が変わってきます。
もし早い番号ならブロックの切れ目を狙うのもありです。横浜アリーナの場合はブロックの切れ目はアリーナ座席がまるっと無いので視界を広くとれます。
BCブロック間にも切れ目がありますが、照明機材がドーンと置かれていることが多いのであまりオススメしません。
オススメその2 メインステージ真横
ADブロックになったらメインステージに一番近い場所が立見エリアに含まれます。ここは2階スタンドに行くための階段が設置されるため、メンバーが移動や曲中の煽りですごく近くまで来てくれることがあります。メインステージは若干見えにくいけど、とにかく近くに行きたい!近くで見たい!というタイプの人におすすめ。公演によってはバックジュニアが目の前の階段で踊ってくれることもあるかも。
ブロック内に入っても焦らない
先述した通り、ブロック内への案内は1人ずつゆっくりとされます。そして誘導される入口はブロックの端っこにあるドアになります。
みんな1列目を取りたいので、現場では図のように入口に近い1列目から順に埋まっていくことが多々あります。つまり埋まっているように見えて奥の立見席はガラガラということ。1列目を狙っている場合はすぐに諦めずに奥まで行くと意外と空いているかもしれません。
自分がブロック内のどの位置で見たいのか、1列目がいいのか、2列目でもステージに近い場所がいいのか、事前に優先順位をつけておき、放牧された瞬間に混雑状況を見て判断しましょう。ここ一番の集中力と決断力を発揮するところです。
実際にどれくらい見えるのか
立見エリアはアリーナ最後列と同じ高さになります。段差は一切ありませんのでアリーナ最後列の人の頭と頭の間から見るようになります。人の後ろに埋もれるのでファンサは期待できません。
1列目の場合>全体の5~7割は見える。角度によって前の人の頭が被るので、「メインステージが良く見える=バックステージは見えない」「センターステージとバックステージは良く見える=メインステージは見えない」というイメージです。なので自分がどこを見たいのか決めておくと良いと思います。
通路沿いが取れた場合は前の人の頭被りが半分無くなるので、視界の8割が良好な状態までグレードアップします。
2列目の場合>ほぼ見えない。見えるのは全体の2~3割でしょうか。前の人の身長にもよりますが、同じ高さに立っている人が前に2列いる。さらにステージが下側にあるのでたまにメンバーがチラッチラッと見えるレベル。2列目はステージサイドのビジョンを見つつコンサートの雰囲気を楽しもう!くらいに割り切っちゃいましょう。後ろがいないからうちわを頭の上まで上げても、全力で手ぶりをしてもOK!(もちろん回りの迷惑にならない範囲でね)。
当日の持ち物
荷物は小さく
立見は白線内に何人入れるかの上限が決まっていません。「詰めれば1列目にもう一人入れるかも」という時に大きな荷物があったらそれだけでスペースを取ってしまいます。また、荷物は床に置くので足元など自分が守れる範囲内に置けるサイズにすると盗難予防にもなります。今まで極端に大きなカバンの人は見たことがありませんが、コンサートグッズのショッピングバックサイズくらいまでが良いと思います。1列目であれば前に手すりがあるのでそこにコートをかけておけます。
双眼鏡
当然ですが最後列の後ろなのでステージまで遠いです。双眼鏡があると全然違う。全体が見えにくい席なので自担ロックオンして人と人の間からひたすら双眼鏡で自担を楽しむのもよし。
折り畳みの椅子
立見席は文字通り立ちっぱなしです。集合時間から立っているのでアンコールまで入れたら4時間近く立ちっぱなしになることも。もし体力に不安のある人は場所を取らない折り畳み椅子を持っていってもいいかもしれません。開演前、MC中、アンコール時は結構みんなしゃがんで休んでいますが、椅子に座れたらもっといいですよね。ドーンとした椅子ではなくスペースを取らずすぐに畳めるものを。
オススメはこれ。グッズ列待機にも使えるよ。
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自担ロックオンタイプのあなたにおすすめしたい立見1列目
立見1列目には前に手すりがあります。これが双眼鏡を持った肘を固定するのになんともちょうどいい高さ。身長160cmの私が肘を手すりに載せると身体も寄りかかれるし双眼鏡を持つ腕は疲れないしで非常に楽ちんでした。防振双眼鏡で肩こり筋肉痛に悩まされている方、とにかく自担の一挙手一投足を双眼鏡でしっかり見たいという方にはうってつけです。
最後に
現在のジャニーズのチケット方式だと座席が選べないので「なんで立見席なの」とがっかりしちゃいますよね。でも立見席はスタンド席よりもステージに近いし、場所によってはアリーナ後列の人よりも、なんならセンター後列の人よりもよく見えます。手すりがあるから寄りかかりながらゆったり公演を見れるのもありがたい。
場所によっては銀テープや落下物も取れます。サインボールや色紙投げがある公演ではスタンド席まで届かずに壁に当たったボールが立見席に落ちてくることも(笑)あと、プチメリットとして規制退場が関係ないので自分のペースで荷物をまとめて好きな時に退場できます。
立見席だからといって暗くならないで。なかなか当たらないエリアを楽しめる良い機会。自分なりの立見席の楽しみ方でぜひコンサートを素敵な時間にしてください。